機械評価
取得価格からの推定とは評価機械の原始取得価格と同取得年度を固定資産台帳等でつかみ、これを適当な価格変動率を用いて評価時点の新価額(再調達価額)に換算する方法です。ただし、この方法は技術的革新の激しい機械には不向きな方法と言えます。
なお、中古品として取得した場合には、当該機械の製作年次にさかのぼってその当時の新品価格を基にこれを算出する必要があると考えられます。
また、改造、増設等の過程で機械と関係ない取りこわしに関する費用や、割賦販売代金の金利が固定資産台帳等に算入されている場合には、これらの額を控除して算出する必要があります。
(1)評価方法
時価額を求めるための前提となる新価額(再調達価額)の評価方法には、次のものが考えられます。
①評価機械の機種、用途、構造、メーカー名、型式、仕様等を機械台帳または固定資産台帳、ネームプレート等で調査し、さらにメーカー、商社、ディーラー、関係団体等に照会して、当該機械の取引価格を直接把握する方法
②前述の方法で評価し得ない場合においては、以下に述べる方法をそれぞれ併用し、総合判断のうえこれを推定評価する方法
1.評価の方法
機械は、建物および家財と同様に継続使用財ですので、時価額の算出については、新価額(再調達価額)から使用損耗および自然劣化等に応じた経年減価額の控除(経済的陳腐化による減価については除く。)を行ないこれを評価します。
(注)
新価額(再調達価額)とは、同一の用途、構造、型式、仕様の機械を再調達するために必要な価額、すなわち、機械本体の価格のほか、各種の付属品、予備品、治具等の価格および運搬費、付費、試運転費等の合計額をいいます。
経済的陳腐化による減価とは、より高性能・高精度の機械の出現による現存機械の相対的価値の減少傾向をいいます。
時価額=新価額(再調達価額)一経年減価額
経年減価額の算出の方法については、「4.経年減価額の算出」をご参照ください。
機械は、その種類、用途、構造、型式、仕様等きわめて多岐にわたっています。したがって、実際の評価にあたっては、まず当該機械がいかなる種類、用途および構造の機械であるかを知り、次にメーカー名、型式、仕様(能力、寸法、出力、作業速度、精度、操作性等をいう。)等を順次調査することが必要です。
これらの調査事項が満たされたことを前提として、その評価上、特に注意する事項を次に列挙することとします。
(1)仕様の多元性
(2)機械の個別価格性
(3)使用および保守条件等による価格差
2.再調達価額の評価
(1)評価方法
イ.類似品からの推定
口.取得価格からの推定
ハ.単位能力当り価格からの推定
3.機械の「機種・能力」把握方法

